暮らしには、無限に答えがある。
一級建築士の和田さや子です。
家づくりは「性能や機能」という基盤の上に、それぞれの「暮らし方」を重ね、最後には「好き」をちりばめていきます。
そんな「理想の家」をさがすためのヒントを発信中です。
間取りの打合せをするとき、主寝室を南側に持ってくるか、子ども部屋を南側に持ってくるかで迷われることが多いです。
主寝室と子ども部屋どちらの日当たりを優先する?
特にお子さんがまだ乳幼児の場合は、家族並んで寝ていることが多いので、使われている部屋は1つだけ。
主寝室で寝ている場合は・・・
とおっしゃいますし、子ども部屋で寝ている場合は・・・
とおっしゃいます。お子さんが成長していて、小学生くらいになっている場合も、子ども部屋の日当たりを優先する方が多いように感じています。

どちらの日当たりを優先するか?
なかなかの難問です。その部屋に子ども自身が、どのくらい滞在するかにもよります。寝室も子ども部屋も「夜寝るだけ」の部屋だったら、正直日当たりはそれほど重要な問題ではありません。
日当たりでなく見える景色で選んでみる
普段は起こされるまで、ぐうぐう寝ている息子が珍しく早起きした日がありました。
息子のベッド横の窓からは、ちょうど山並みが見えます。方角的に冬至に近いこの時期だけ、息子の部屋から日の出が見えるのです。

子どもは何気ない風景から、さまざまなことを学びます。季節によって太陽が昇ってくる場所が違うことも、自然に気づくでしょう
もちろん、敷地によっては日の出日の入りが見えるとは限りません。それでも、少しでもいいから空が見える場所が、子ども部屋にとっていい場所なのではないかと思いました。
北向きの部屋でも、空や山並みが見えたり、季節によっては花火が見えるなどの方向に窓がとれることもあります。そんな風に視点を変えてみると、最適な子ども部屋の場所がみつかるかもしれませんよ。